試行錯誤の末、手作りで試作したインクジェットヘッドが完成し、実際にインクを吐出できたときは、本当に嬉しかったです。
「困ったことがあれば、社内で聞ける人がいる」というのは、とてもありがたいことです。
一方で、自分たちの力だけで壁を乗り越える経験は、意外としにくいものでもあります。
製造業において、「ゼロから1を創り出す」という経験は、なかなかできるものではありません。
その後、私たちは、他社には負けない特長を持つインクジェットヘッドを創ろうと技術開発を進め、その成果を特許出願していきました。
特許出願においても、会社にとって新しい技術領域だったため、取引のある特許事務所にとっても専門外でした。
そのため、特許明細書のほとんどは自分たちで作成し、特許事務所には校正をしてもらう形でした。
大変でしたが、この経験のおかげで、特許を自分で執筆できるようになりました。
そして、私たちが体得してきたヘッド設計とプロセス技術を結集することで、当時、同方式において従来比3倍の高速吐出ができるインクジェットヘッドを完成させることができました。
設計と、それを実現するためのプロセス技術の重要さを、改めて学ぶことができた経験でした。


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