会社組織は、確実に力を失っていました。
経営状況については暗い話題が増え、トップ交代も頻繁に起こるようになっていきました。
そうした空気を敏感に感じ取った若手社員たちは、次々と転職していきました。
そして、1回目の希望退職から2年後、2回目の希望退職募集が行われました。
その時、私は41歳。
条件は「45歳以上」に引き上げられ、私は再び対象外となりました。
人は足りない。
ノウハウも失われている。
若手も会社に希望を持てない。
そんな状況の中で、現場の推進役を担うことは、本当に苦しいものでした。
現場でどれだけ必死に取り組んでも、経営判断という大きな鉈が再び振り下ろされ、結局、報われないのではないか――。
そんな感覚を抱くようになっていました。
もし、この時に私が対象年齢だったなら、会社を去る選択をしていたかもしれません。
経営側と現場の間には、大きな溝が生まれていました。
しかし、経営側も現場側も、その状況をどう変えればよいのか分からない。
有効な手立てを打てないまま、日々の業務だけが淡々と進んでいきました。
そんな中、会社は新たな経営方針として、
「既存事業の売上低下を補うため、新規事業開発を強化する」
という方向性を打ち出しました。

コメントを残す