私が「インクジェットヘッド」と出会ったのは、1999年のことでした。
当時、入社2年目の私は、電子写真方式の複写機の現像ユニットの開発をしていました。そんなある日、突然、部長から呼び出されました。
入社2年目の私は、どきどきしながら部長のもとへ向かいました。すると開口一番、「君は来週から、インクジェットヘッドのプロジェクトに参加してもらうね。」と言われました。
当時は、せっかく電子写真の技術のことも分かってきて、これからいろいろと自分らしさを取り入れた実験や工夫ができるなぁ……と思っていたところだったので、正直かなり残念な気持ちでした。
その頃はよく分かっていなかったのですが、これは「長年、複写機をやってきた会社が、新たにインクジェットヘッド開発に着手する」という大きな取り組みでした。しかも、それをわずか4名でスタートさせる。そのメンバーに入れてもらったのでした。
会社の中には、教えてくれる先人がいない・・・。
今から振り返ると、この経験はとても貴重なものでした。
4名のチームの戦いが始まりました。
当時、私が一番若く、インクジェット素子を試作する部分を任されました。


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